1. ヒアリング
お客様と、デザインの『目的』と『ターゲット』は誰かについて話し合い共有します。
この段階で目的とターゲットを明確化することにより、デザインのブレを防ぎます。
(例)webデザインの場合
【サイトの目的】“コンバージョンポイント”はどこか?(サイト閲覧者に起こして欲しい行動は何か?)
→(例)問い合わせ。
[ サイトの目的をさらに深掘り ]
(例)このサイトは
《何を》○○という施設を
《誰に》20代女性に
《いつ》通勤や昼休み、夜寝る前などのすきま時間に
《どこで》電車の中や寝室で
《なぜ》施設の認知度が低いから
《どうやって》主にスマホで
《こうなって欲しい》問い合わせ、来館して欲しい。
【ターゲット】ターゲットの年齢層、性別など。
→(例)20代、女性。
[ ターゲットをさらに深掘り ]
その20代女性の細かな属性を想定。
《好きなファッション雑誌は?》など。
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この作業を一般に「ペルソナを立てる」と言いますが、せっかく考えたペルソナが制作者に都合良く作られた現実味の無い人物になってしまっては無意味です。
私の場合、お客様とざっくりしたターゲット層について話し合った後、自分の周りでターゲット層に当てはまる人物を何人かピックアップします。
そして自分のデザインの目標を『最低でもその人をコンバージョン(目的達成)させること』に定めます。
その人が気に入り、行動を起こしてくれるデザインを常に意識することで、デザインがひとりよがりにならないようにします。
また、ターゲット像をお客様と共有することも大切です。
デザインの目的は、消費者に行動を起こしてもらうことです。
お客様がデザインを発注する際、つい『自分の好み』に偏ってしまうことがありますが、それでは目的を達成することができません。
デザイナーは気分や好みで色や形を決めている、と誤解されることがたまにありますが、決してそうではありません。
誰か一人を確実に落とすことができれば、おのずと違った属性を持つターゲット層にも興味を持ってもらうことができます。
2. 作業スケジュールの共有
初回デザイン提出日や、納期について確認させていただきます。
3. リサーチ
お客様の競合他社をリサーチ。
それらの会社がどのようなPR活動を行っているのか詳しく調べます。
デザインについても見分し、“どんな色”が使われていることが多いか、“イラストが多いか”、“写真多様型か”、“どんなフォントか”など、傾向を見ます。
同業者が今どんなデザインを使って顧客の心をとらえているのかをしっかり把握します。
4. デザインテイストの決定
『目的』『ターゲット』『リサーチ結果』をもとに、デザインテイストを決めていきます。
『イメージスケール』という表を使います。
ターゲットに目的を達成させるために、最も効果的なテイストを策定します。
2〜3案(例:ナチュラル&カジュアル案、クリア案、シック案 など)出てくることが多いです。
迷ったら、お客様と話し合います。
5. 構成を決める
えんぴつ書きで、全体の大まかな構成を決めます。
6. イメージボードの作成
デザインを始める前に、『イメージボード』と呼ばれるものを作ります。
これは、4で決めたデザインテイストをもとに、
● フォント
● あしらい
● 配色
● アイコン
など、デザインのかなめとなる(印象を決める)部分をまとめたボードです。
デザインを作り込んでから『お客様のイメージと違っていた』→『大幅な作り直し』となってタイムロスするのを防ぐため、イメージボードの段階でお客様にご確認いただくこともあります。
7. デザインを作り込む
8. コンセプトシートの作成
お客様にデザイン意図を知っていただくため、デザインに添えるコンセプトを書き、まとめます。
9. デザイン確認
お客様確認後、修正対応します。